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“ひとりごはん”ばかりじゃ、もったいない?世界幸福度調査から見る共食の力

毎年、3月20日の世界幸福デーに発表される世界幸福度報告書 2025(World Happiness Report 2025)。ギャラップ社の世界世論データをもとに「人々の幸せ度」を国別に比べた報告書で、生活満足度や健康、人間関係などをもとに順位を決めています。

日本は2025年55位となり、前年の51位から4ランク下がりました。これはG7諸国(先進7か国)の中で最も低い順位です。なお、1位は8年連続でフィンランドが獲得し、デンマーク、アイスランド、スウェーデンなど北欧諸国が上位を占めています。

今年の世界幸福度報告書のテーマは、「Caring(思いやり)と Sharing(分かち合い)」。特にあなたは先週、家族や友人などと何回食事をともにしましたか?」という問いが注目されています。調査によると、食事を共にする回数が増えるほど、生活評価が上昇する傾向が見られました。特に、1週間で誰かと食事を共にした回数が多い人ほど、ポジティブな感情が増し、ネガティブな感情が低下していると報告されています。さらに、食事を共にした回数が13回に達することで、生活評価は最高の数値(6.1)に達することが確認されました。

他にも男女別や年齢別の食事の共有と主体的幸福感の関係性について調査を行っており、強い関連性が明らかとなっています。生活評価はもちろんのこと、食事共有回数が増えるにつれ、ポジティブ感情が増加し、ネガティブ感情が低下しているといった値も観測されています。

誰かと一緒に食事することは、それだけで私たちの幸福感を向上させます。今週末は友人を誘って、またはお家で家族とゆっくり一食で良いので、お食事をとってみてはいかがでしょうか。

参考文献
・ギャラップ社「World Happiness Report 2025」(発表日: 2025年3月20日)
https://worldhappiness.report(アクセス日: 2025年5月10日)

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