経済産業省による「健康経営優良法人」認定制度の拡大を受け、従業員の健康を経営の一環として捉える企業が増えています。たとえば、愛知県の中小企業・服部商会では、野菜ジュースの配布やバランスボールの導入などユニークな取り組みが行われており、「健康経営」の効果として採用活動にも良い影響があったといいます(時事通信, 2025年)。
また、上智大学の森永(2024)は、日本における「健康経営」の浸透状況と今後の課題について論じています。森永によれば、「健康経営」は上場企業を中心に広まりつつあるものの、中小企業では依然として浸透の余地があると指摘されています。さらに、企業内部での実践を通じて「健康経営」を定着させるための工夫や制度設計にも、今後の検討が必要だと述べています(森永, 2024)。

桜十字も健康経営に力を入れており、医療法人桜十字では2025年、健康経営優良法人大規模法人部門にて認定を受けています。
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日に日に私たちの生活に広がりを見せる「健康経営」。人材の定着のみならず、採用面でも効果があるとすれば、人手不足が進む現代において、今後ますます注目が高まるテーマといえるでしょう。
参考文献
・森永, 雄太(2024).健康経営は浸透したか.日本労働研究雑誌, 66(1), 25–34.
・時事通信(2025年5月7日).「健康経営」採用活動でPR 認定企業が増加.
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025050600363&g=eco#goog_rewarded