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元看護部特別顧問:紙屋克子先生が「第50回 フローレンス・ナイチンゲール記章」を受章されました

桜十字病院の元看護部特別顧問・紙屋克子先生が、世界の看護職の中でも極めて顕著な功績を残された方に贈られる「第50回 フローレンス・ナイチンゲール記章」を受章されました。

本記章は、赤十字国際委員会(ICRC)が授与する、看護界で最も栄誉ある章です。人道的精神に基づいた看護の実践と、その貢献が著しい看護職に対し、2年に一度贈られます。今回の受章者は、世界17の国と地域から35名が選出され、日本人はわずか3名。そのひとりとして、紙屋先生のご功績が世界に認められました。

授賞式は7月31日(木)、東京都港区にて皇后陛下のご臨席のもと、厳かに執り行われました。会場には多くの関係者が集まり、受章者の皆さまの歩みに、心からの敬意と祝意が送られました。

受章された先生方(中央:紙屋先生)

紙屋先生の功績

紙屋 克子 先生
紙屋 克子 先生

紙屋先生は、日本を代表する意識障害看護の第一人者として広く知られています。
意識や身体機能の回復をめざす看護を、明確な支援プロセスとして体系化され、数多くの医療現場においてQOL(生活の質)の向上に寄与されてきました。とくに、遷延性意識障害の方々に対しては、生活支援と技術的介入の両面から実践的なケアを築かれ、現場に希望をもたらしてこられました。

患者さまを「意思表出の手段を奪われた存在」と捉え、あきらめることなく寄り添い続ける姿勢は、多くの看護師に深い感動と影響を与えています。

桜十字病院におけるご指導

桜十字病院では、2024年まで、看護部特別顧問としてご指導を賜りました。
生活行動回復看護技術(NICD)の指導者として、体位変換技術やバランスボールを用いた拘縮改善技術のご指導に加え、技術指導動画の制作にも多大なご協力をいただきました。これらの技術は、桜十字病院のみならず、ホスピタルメント桜十字や桜十字福岡病院など、グループ内の施設にも受け継がれています。

患者さまへのエクササイズの実演
スタッフへ体位変換技術を指導される様子

“看護師があきらめなければ、患者が本来持つ力を引き出すことができる”
その信念のもと、実践と理論の両面から看護の道を切り拓いてこられた紙屋先生の歩みは、まさに「看護の力」の象徴です。
その姿勢は、これからの看護を担う人々にとって、確かな希望であり、道しるべでもあります。

先生のご受章を、私たち一同、心よりの誇りと感謝をもってお祝い申し上げます。
今後もその精神を受け継ぎながら、一人ひとりの患者さまに寄り添う看護を実践し、未来の看護をともに築いてまいります。

▶ 桜十字病院ヒューマニティケア Instagram:@humanity_care2020

▶ 桜十字グループ人事部 – Youtube:【動画で学ぶ 看護技術】生活行動回復看護技術 – NICD –

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